取材ツールノートINTERVIEW TOOL NOTES
取材後の編集 / 作業手順と架空例

インタビュー文字起こしの書き方|ケバ取り・整文の違いと確認手順

2026年10月29日。取材ツールノート編集部による作業手順の提案です。例文は説明用に作成した架空の発言で、実際の取材やツールの出力ではありません。現在、広告リンクはありません。

まず「どこまで整えるか」を決める

文字起こしの完成形を決めずに編集を始めると、話し言葉をどこまで残すかが途中で変わってしまいます。依頼を受ける場合は、納品例、発言者の表記、時刻の付け方を先に合わせましょう。

一般に素起こしは言いよどみなども残す方法、ケバ取りは意味を持たない言いよどみや重複を除く方法、整文は読みやすい文章へ整える方法として説明されます。ただし細かな運用は依頼先によって異なります。

用語の参考:Nottaのインタビュー文字起こし解説、京都データサービスの仕上げ方

同じ発言を3段階で見る

架空の発言:ええと、試作は、試作は4月に始めました。売上が倍になる、とはまだ言えないですね。

素起こしの例:ええと、試作は、試作は4月に始めました。売上が倍になる、とはまだ言えないですね。

ケバ取りの例:試作は4月に始めました。売上が倍になる、とはまだ言えないですね。

整文の例:試作は4月に始めました。売上が倍になるとは、まだ言えません。

この例では、重複や語尾を整理しても「まだ言えない」という留保を残しています。「4月から販売し、売上は倍になりました」とすると、開始した作業も結果も別の内容になります。読みやすくする編集と、意味を書き換える編集を区別してください。

原音に戻れる作業メモを残す

次は当サイトが提案する記録様式です。時刻は録音内の位置を表します。話者名は確認できるまで仮の記号を使って構いません。

聞き取れなかった語を、文脈だけで確定しないことが大切です。調べて候補が見つかった場合も、元の発言と一致するか確認します。確認待ちの箇所は別の一覧にまとめると、最後に見落としにくくなります。

修正は、この順番で進める

実際の取材データを外部サービスへ送る前に、取材先と所属媒体のデータ取扱方針を確認してください。

AIへは「修正範囲」と「変えてはいけない部分」を渡す

次の指示文は、原稿を整える下書きに使うための当サイト作成例です。発言内容を確認する代わりにはなりません。

以下の文字起こしをケバ取りしてください。意味を持たない言いよどみと同じ語の直後の重複だけを削除し、数値・固有名詞・否定・推測・留保・発言者・時刻は変更しないでください。文脈による補完や事実の追加は禁止です。聞き取れない箇所と要確認の印は残してください。修正後の本文と、削除・変更した箇所の一覧を分けて示してください。

AIが指示を守ったかは、原文との差分と原音で確認します。入力が長い場合は、話者や話題の区切りで分け、前後関係が失われない範囲を選びます。「事実は変えない」と書くだけで正確さが保証されるわけではありません。

道具は、取材の長さと確認方法で選ぶ

ツールを選ぶときは、料金のほか、原音の該当箇所に戻りやすいか、必要な書き出し形式があるか、音声の利用条件が合うかを確認します。本記事では特定ツールの修正時間や認識精度を実測していません。

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公開前の最終確認

この記事は一般的な編集手順の提案であり、特定の取材先や媒体が求める納品基準を代替するものではありません。